入院透析

当院では、加齢や疾病、怪我等に伴い、要介護状態となり、ご自宅からの通院透析が困難となった方が、日常の療養介護を受けつつ透析治療を受けることが可能です。

当院の透析病床数は、最大80名まで治療可能です。血液透析(HD)・血液透析濾過(HDF)・オンラインHDF・i-HDFを実施しています。長期透析患者様の合併症である透析アミロイドーシスにはβ2-ミクログロブリン吸着(リクセル)等も行っております。

患者様個々の合併症にあったテイラーメイドの透析治療を目指しております。

 

透析について(PDF)

透析室の様子

血液透析とは

腎不全患者様の腎機能を代行する治療方法です。
血液を体外循環させ、ダイアライザと言う半透膜のフィルタを介し、血液と透析を間接的に接触させることで血中の電解質や酸塩基平衡を調整し、尿毒性物質や、体内の余分な水分を排泄除去します。通常週3回3~5時間行います。

血液透析の原理

「拡散」

血液と透析液の濃度差で濃度の高い液体から低い液体へ物質が移動する現象を利用して、半透膜の微小な穴から尿毒素の除去と電解質の補充調整を行います。物質の移動は分子量が小さい物質は、除去しやすく大きい物質ほど除去しにくくなります。

「濾過」

ダイアライザ膜内に圧力をかける事で液体が移動し、体内の過剰な水分を排泄します。その際、物質の移動も行われます。

HDF(血液透析濾過)とは

前述した透析に加え、補充液を補液すると同時に同容量を濾過する事で、通常の透析よりも濾過量を多くし、HDで除去しにくい分子量の大きい「中分子たんぱく質」の除去に優位で、長期透析患者様に多く発症する透析アミロイドーシスの原因物質であるβ2ミクログロブリンを効率よく除去できます。
また、市販補充液を補液し、血液を補充液で希釈することで透析困難症症状に有効です。

オンラインHDFとは

従来型のHDFは製薬会社で作成された市販補充液(薬剤)を用いて補液・濾過を行ってきましたが、オンラインHDFでは、院内で作成した透析液を補充液として補液・濾過する治療の事を言います。透析液を直接体内に補液するため日本透析医学会の水質基準*1を満たす事が必須条件であり、厳格な水質管理を行って治療を行っております。

*1:細菌数:10-6CFU/ml未満 ET濃度:0.001EU/ml未満

オンラインHDFのメリット

皮膚掻痒感(かゆみ)、イライラ感、不眠、骨関節痛・しびれ感、レストレスレッグ
等の透析合併症への症状改善が期待できます。また、透析中の血圧低下や貧血の改善等の報告もあり、合併症の改善や透析治療をより安全に実施するためにも効果があります。

VA(バスキュラーアクセス)管理について

透析治療を行う上で重要なバスキュラーアクセス(VA)管理を週一回、VA専門にする移植外科医を招き、シャント管理を行っております。シャントのメンテナンス(PTA)が必要な方のご相談、対応にも適宜対応いたします。

透析クール

午前
午後

お問い合わせ

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TEL.0550-83-2424(代)

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